0と1の反復横跳び

デジタルな仕事とアナログな趣味の記録

仕事と読解力

僕は今、すごく忙しい。 なぜなら年度末かつ納期1w前だからだ。

なのに進捗が伸び悩んでおり、挙句バグまで出してしまう始末である。

さらに、正常な箇所の再テストを行った挙句、バグとして列挙しそうになって設計担当者をピリつかせたり、依頼された業務を指示通りに実行しなかったり、はっきり言って処理限界を超えている、と言っていい。

こういうシチュエーションは本当に苦手だ。

元来、僕はサボり魔なのである。夏休みの宿題は全部答えをみたり、前日にやっつけるタイプである。

しかし工学部という名前の職業訓練所で実験レポートやら卒論でみっちり仕込まれたおかげで、スグやる君になっていたのだが、どうも最近は冬眠モードのようで...

そんなわけでデスマーチ(側から見たらそんなことないのかもしれないが)進行中である。

さて、今日は読解力の話をしたい。

しかし文章ではなく、図を読み解く力についてだ。

紙にりんごが描かれていたとしよう。

普通の奴は「あ、りんごやなあ」と感じて終わりである。紙をぐしゃぐしゃにして捨てるまである。

だが、タスクが与えられていたとしたらどうだろうか。

例えば「紙にりんごは何個書かれているでしょうか?」というタスクがあったとしよう。

人差し指を使って一個ずつ指差しながらカウントするのではないだろうか。

さらにタスクをこなすための制限時間が与えられていたとしよう。

「10秒以内に個数を数えてください」

A4サイズの紙にりんごが大きく2〜3個描かれている程度なら容易いだろう。

だが例えばB5サイズのノートにビッシリ描かれていたらどうだろう。

はっきり言って数えるのは無理だ。

だけど、ものを読み解くというのはこういった困難な状況下において瞬時に判断する、ということではないだろうか。

何が言いたいかというと、仕事とは困難に見えることを、やり切らないといけない、ということである。

もしくはやりきれなかったら上手な敗戦処理をしないといけないということである。

B5にりんごがいっぱい描かれていました。時間内に数えられませんでした(笑)では済まされないのだ。

死ぬ気で10秒以内にりんごを数えるか、 「この度は時間内にりんごを数えられず、大変申し訳ありませんでした。つきましては納期を延長させていただきたいのですが、その際りんごを10個ごとのグループで囲って数えますので、あと30秒ほど頂けないでしょうか。」

といった具合に折衷案を出して敗戦処理をするのが仕事だ。

僕は敗戦処理をしたくはない。

いずれする時が来るかもしれないが、一発目の仕事で白旗を上げるわけには行かない。

100点ではないかもしれないが、納期に間に合わせる。

それが仕事ってもんじゃないか?