0と1の反復横跳び

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八丈島に行ってきた

10月中旬、有給を取得し東京都島嶼部(通称伊豆諸島)の八丈島に行ってきた。

富士箱根伊豆国立公園 八丈島

八丈島は行政区分上、東京都八丈町に属することになっている島で、走っている車のナンバーが"品川"になっている不思議なところだ。 また富士箱根伊豆国立公園にも指定されている。

僕が伊豆諸島に行くのは2度目。大学生の頃に新島と式根島に訪問して以来なので、2年ぶりになる。 今回改めて感じたが、やはり島は良い。いつか仕事を辞めたら移住したいなと思うくらいには好きだ。

<アクセスについて>

八丈島への交通手段としては2種類に分けられる。羽田空港よりANAが運航する飛行機に乗るか、竹芝ふ頭より東海汽船の客船が選べる。

飛行機はとにかく早く着くことが特徴である。なんと1時間前後の搭乗時間なので、下手したら東京都心から中央線で高尾山に行くより早いかもしれない。 また1日に3便出ており、旅程を組みやすいのも魅力的だ。

船は遅いのだが、飛行機よりは運賃が(比較的)安く、また非日常感を味わえるという意味ではオススメである。 竹芝から八丈島までは約10時間で、夜22:30発-翌朝9:00着といった具合である。 また等級制度を採用しており、いわゆる雑魚寝の2等客室から、ホテル並みの1等客室まで存在する。

今回は往路を船、復路は飛行機とした。いずれの手段でもインターネットより予約が可能で、早い時期の予約だと割引が効く。

竹芝ふ頭に停泊する橘丸

ここでは往路の船について書いておく。

八丈島行きの船舶は橘丸という真っ黄色な船体なのだが、比較的新しい船で綺麗である。

今回は特2等客室を選択した。イメージとしてはカプセルホテルのような広さの2段ベッドの部屋である。

特2等客室の様子1
特2等客室の様子2

個人的な船の醍醐味。それは出航後にデッキでやるビールである。

東京の摩天楼を尻目にビールを

100万ドルの夜景を観ながら飲むビールは最高に美味い。ぜひ試してみてほしい。

八丈行の船は途中で三宅島、御蔵島に停泊するのだが、この近辺に差し掛かってくるととにかく揺れる。

海上から見る八丈島(南側)
今回は酒を3杯飲んでも途中で起きてしまうほどの揺れで、とてもきつかった。

初めて乗る人や乗り物が得意ではない人は必ず酔い止めを服用した方がよい。もしくは睡眠導入剤などを使ってぐっすり眠るという選択肢もよいだろう。

<島での交通手段について>

さて、島での交通手段について書いておく。

まず前提として大抵の場合、島では予約した宿の方が送迎に来てくれる。事前に確認は必須だが。 手慣れたもので、到着時間や港に合わせて迎えに来ていただけるので、初めての方でも心配しなくて良いと思う。

またレンタカーを借りる場合にも、オフィスまで送迎してくれたり、もしくは港(飛行場)で車を引き渡してくれる。

その上で島での交通手段としては、上記したようにレンタカーが代表的と思うが、レンタサイクルやバイクもある。またタクシー(台数が少ないらしい)やバス(ほとんど見なかった)もある。

個人的には、運転に抵抗がないのであれば、レンタカーをオススメする。 理由としては八丈島はかなり広い島で(一周約45km)アップダウンが激しい。 また観光スポットは結構点在しているので、色々見て回るなら車が便利と思う。(夜酒を飲みに行くときはタクシーを呼びましょう)

僕は今回レンタカー(N-BOX)を借りた。業者にもよるが、1泊2日で1万円前後と思う。

お借りしたレンタカー
どうでもいいが、八丈は比較的新しい車が多くてびっくりした。ついでに書いておくと、スポーツカーがかなり走っていて軽いカルチャーショックを受けた。

*観光についてダイジェストで紹介

ざっくりと今回回った八丈の観光名所を紹介してみる。

  1. 八丈ビジターセンター 広い公園になっており、南の島の植物園や、八丈の文化や地理に関する展示、あとキョンが飼育されている。 とりあえず行ってみると良いと思う。

    キョン

  2. 裏見ヶ滝 中之郷という南側のエリアにあるスポットで、かなり人気な模様。足元が滑りやすいので注意。また近くに裏見ヶ滝温泉というのがあり、これがまた秘境感たっぷりで良かった。

  3. 古民家喫茶中之郷 いわゆる古民家カフェなのだが、昭和、いや明治を感じるほどの趣があり、またお茶やお菓子も大変美味しくいただけた。 (写真はあえて載せないでおく)

  4. 大潟浦園地 海岸沿の公園(?)で、八丈富士と小島が一遍に見渡せるスポット。 夕暮れ時に行くと丁度いい景色になると思う。 時を忘れてのんびりするのにピッタリ。

    八丈小島と夕日

  5. 八丈富士&牧場 八丈島を代表するかのような立派な山で、標高854mとのこと。頂上付近に牧場があり、牛が放し飼いになっている。 またお鉢巡りという八丈富士の中心部への登山も人気らしく、次回やってみたいなと思った。

    八丈富士からの風景

  6. 温泉 八丈は(恐らく)伊豆諸島の中でも有数の温泉地で、現時点で入浴可能な温浴施設が全6か所あり、ほとんどが南側にある。 スマホで券を買うと2日間入り放題というのがあり、オススメ。 全体的に塩分濃度が高めで、個人的には好きな泉質。 八丈にきたら絶対に温泉は行った方がよい。

島のご飯
  1. 島寿司 伊豆諸島といえば、の一品。 醤油漬になっており、からしをつけて食べる。カンパチとかキンメを使うらしい。 ネタが新鮮で、大変美味だった。

    島寿司

  2. 明日葉 これも伊豆諸島ならではの食材。セリ科の植物で、天ぷらとかおひたしにするのが一般的らしい。 僕はこれが大好きで、独特の風味がたまらない。 土産で買って帰り、ペペロンチーノにしてみたが、これもうまかった。

    明日葉天のそば
    (天ぷらの左の葉っぱが明日葉)

最後に

八丈島は本当に良かった。 自然豊かでご飯もおいしく、また出会った人々も大変親切でよい思い出、よい旅になった。

つくづく、なぜ今まで行ったことがなかったのか、自分を責めたくなる。 また近いうち(ただし夏以外)に訪問したいなと思った。いや。いつか住みたい。 (To:関係者)本当にありがとうございました。

*参考文献 『J14 地球の歩き方 東京の島々 伊豆大島・利島・新島・式根島神津島・三宅島・御蔵島八丈島青ヶ島・小笠原―父島・母島―: 永久保存版 (地球の歩き方J) 』 https://amzn.to/3Uo3s9Q (アソシエイトリンクで恐縮ですが。)