0と1の反復横跳び

デジタルな仕事とアナログな趣味の記録

僕は軍人にはなれない

最近,戦争ものの作品をよく鑑賞する.

映画だと,7月4日に生まれてフルメタル・ジャケットを観た.どちらも心にグッとくる作品で,名作と謳われるだけのことはあると納得した.

アニメも見た.BLACK LAGOONとかGUNSLINGER GIRL(戦争ものなのか?!).戦争を直接描いているわけではないが,それで人を傷つけ,傷つけられた人々を描いており,色々思うところがあった.

戦争はもちろん良くない.なぜよくないことなのかと問われると難しいが,現代社会において人類同士が殺し合うことが道徳的かつ合理的ではないからとしておこう. だが,人類が本質的に動物である以上,本能では殺人の記憶が刷り込まれているのではないか?そう思うことは多々あり,それによって今でも世界中で戦争が起こっていると解釈することができると思う.

さて,今日は戦争について語りたいわけではない.僕がなぜ軍人になれないかを問うためだ.

まず,僕は集団が嫌いだ.5人以上の場では借りてきた猫そのものになる.何というか,見知らぬ他人の幸福のため自身の自由を制限されるのが嫌なのだ. だから学校は嫌いだし,自由を制限する教師という存在は大っ嫌いだ.

軍隊に入ったら,まず徹底的に扱かれる.上長の命令は絶対だ.どんな命令であってもイエス・サーと言えるようにするべく,洗脳する.身体の,心の自由を剥奪する.

そのために集団で寝食をともにし,走って,運動して,大声を出し喉をぶっ壊す.

そんな環境に入れられたら微笑みデブの様に気が狂うに決まっている.仮に自分の意思で入隊したとしても,教育期間を乗り越える自信はない.

次に,勉強が嫌いだ.昔からそうだった.意味もなく漢字を覚えたり,方程式を解いたり,心底軽蔑していた.これは趣味でもそうで,例えばギター.あれも意味もなくコードを覚えたり,四六時中ペンタをピロピロやるのは嫌いなのだ. というか努力することが嫌いなのかもしれない.最悪だ.

軍に入ったらやらされること,それは敬礼の角度,銃の構え,よくわからん掛け声.練習のバーゲンだ.

もちろん意識より先に身体が動くようになるには回数をこなすしかないことはわかる.だが嫌なものは嫌なのだ.

それよりも実戦に叩き込んでほしい.死んだらそれまでだが,死ぬまではクソの役くらいには立つだろう.

そう,だから軍人にはなれない.

そう思う初秋の今日この頃であった.

P.S. 最近思う.(こういう体系的なことには)ぬるい会社に入ってよかったなー.